あるリサイクルショップを覗いたら
ジャンク売り場にこのレンズがあった。

smc PENTAX-F ZOOM 70-210mm 1:4-5.6

価格は百円玉を並べると買える値段

本当はこのレンズが欲しかった訳ではなく、フロントキャップ、リアキャップが付いていたからと言うのが本当の理由。

丁度キャップ買おうと思ってた。
量販店で買っても数百円はする。
と言っても中古だけど(笑)

このレンズ、実は隠れEDとか
ジャンクの割には前後キャップと枠が凹んでるスカイライトフィルターも付いていた為か、ホコリは少な目。
レンズは後玉が少しカビ有り。
でも外観側なので拭けば落ちる。
そして前玉がクモリ大で真っ白。
虹色の模様も滲んでた。
レンズの内側でバラさないとダメだった。

前後のキャップは使えたのでポイしても良かったけど、前玉だけバラしてみたので、修理メモ。

ネット探しても、第1群のレンズ断面図とか枚数とか見つからなかったので、バラす人は自己責任で参考にどうぞ。

前玉の第1群はフォーカス繰り出した鏡胴の3本のイモネジを精密マイナスドライバで外す。
根本側の銀色のネジは外さなくて良い。

被写体側から見て、外側スリットをカニ目で回すと1群が外れる。
内側のスリットに引っ掛けても良い。
私はカニ目使ったけど、ゴム足でも簡単に回ります。

ここからが少し大変だった。
取り出した1群のレンズ押さえ環が固くてカニ目でも回らなかった。
仕方なく無水をピンセットで外周に垂らしてから何とか回した。
ここはカニ目が無いと作業しにくい所。
ピンセットでは前玉大きくて開かないし、ゴム足で回せるのかな?

第1群の構成は接合無しの3枚構成だった。
全てメニスカス形状。
前玉に色消しの接合使ってないのは意外だった。
おかげてバル切れは発生しない!

被写体側から順に、
第1レンズ、墨塗り無し
スペーサーリング
第2レンズ、墨塗り有り
第3レンズ、墨塗り無し

1群枠には第3レンズから落としていく。
多分バラバラになってしまっても間違える事は無いと思う。
クリーナーでレンズを拭いたらそこそこきれいになった。

今度は第1群を元に戻す。
が...
どこまでねじ込んで、イモネジをどこで止めるかが問題になる。
この第1群で無限出し調整が必要だった。
適当にイモネジ止めると、無限と近距離出ません!(笑)
コリメータがあればなと思いつつ...
ピントリングは無限にして(オーバーインフにした方が良いのかな?)
無限コリメータの代わりにお月様を見ながら第1群を回してピントを出す。
良さそうな所でイモネジで止める。

私のジャンク品は第2群以降のレンズは比較的きれいだったのでバラしてません。

と、メモしつつ...
実はまだちゃんと直してません!
もう少しレンズ拭いてから戻します。

このレンズを直したら、最近手に入れたポップアップ不良もウィーン不良も発生していないMZ-3で使おうかな?
最近またフィルムが楽しくなってきました!
時代に逆行、でも原点回帰。