何年ぶりだろうか。ここに来たのは。

文化の日の振替休日になる11月4日、久しぶりに子供達と出かける事にした。
ネットとかTVで見た訳ではなく、何となく頭の中に浮かんだ場所。
きっとココロの中で自分が行きたいと思った場所なんだろうか。

上野

「動物園」ではなく・・・  「国立科学博物館

子供達には恐竜がいるぞっ!
と言ったら本物がいると思ったのかすぐに乗って来た。 決定!

11月4日は、お出かけ日和ではなく、時々小雨が降る天気模様。

この国立科学博物館は、はっきり言って一日では全部見るなんて出来ない程に色んな展示がある。
私がまだ小さい子供の頃は、今とは違うミイラが横たわっていて、人も少なくちょっと怖かった思い出がある。
(あのミイラは何処に?)

博物館の横には、シロナガスクジラの実物大模型があり大迫力!
下にいる人と比べてみればどんな迫力かわかる。
20131104 シロナガスクジラ


雨が降ってきたので急いで館内に入る。
ここは高校生以下は無料で入る事が出来る。大人も入館料600円。
こんなに素晴らしい所は学生さん達はもっと利用すべきだ。
隣では「大恐竜展」が開催されていたが、きっと行く時間は無いと思い常設展のみにした。

久しぶりの科博に一番私がワクワクしている。
初めに見たのは「シアター360」 約10分間の投影時間。初めて見た。
今日は混んでいて見るまでに30分近く待った。
橋の上で二列になって見るのだが、前半・後半と2つの物語が投影されるのでどちらに列んでも楽しめる。
360°全方位に映像が投影されるので、色んな所を見渡してしまった。
リコーが開発した360°全天球カメラ(RICOH THETA)もこんな風に大画面で見れたら最高だろうな。

日本館・地球館と2つに分かれていて、最初は日本館の展示から見る事にした。
この日本館の天井を見上げるとドームとステンドグラスが凄く綺麗。
日本館は重要文化財に指定されている建物。
20131104 日本館天井


ゆっくりと1階から見ることにしたが、とにかく展示が膨大なので時間が過ぎるのが早い。
天体望遠鏡とか天球儀とか見るとワクワクするよね。
コンピュータも無い時代にこんなのどうやって設計したんだろうかと思う。
2階の展示室には縄文人、弥生人など各年代の人々の暮らしを再現していたが、人の皮膚の感じが超リアル。
こんな「現代人」の展示もあった。(笑)
20131104 現代人

2階までしか見ていないのに既に13:00を過ぎていた。一旦お昼休憩。

そして3階に行くと子供達が走った。
ホネホネザウルス」ではなく、「フタバスズキリュウ」の復元骨格がドーンと展示してある。
首長竜だ。とても大きくて迫力がある。
その他にもアンモナイトの化石を実際に触れたり出来て子供達も喜んでいた。
20131104 フタバスズキリュウ


さて後半は地球館へ移動。(本来はここまで見ただけでも丸一日かかる位だ)
こちらも1階から展示を見る事にした。
色々な生物の進化の歴史がわかり、光を辿りながら見ていった。
ここにも色々な動物たちの骨格標本があり、子供そっちのけでマジマジと見てしまった。
2階では科学技術の展示があり、子供達は零戦が大きいのが気に入ったみたいだ。
小惑星探査機「はやぶさ」が「イトカワ」から持ち帰ったサンプルの展示があったが、長蛇の列で断念した・・・。
日本人の技術力って凄いなって思った。
子供達は「たんけん広場」で楽しんだ。ここはまたゆっくりと遊びに来よう。
車からボールが転がると、車も反対側に進む「作用反作用」の勉強をした。
わかっているのか・・・(?) でも説明を聞いていた。
20131104 たんけん広場


そして3階に移動。動物たちの剥製が多く展示してあった。
とても大きくて、まるで動きそうだ。上からも見る事が出来た。
そして一旦屋上へ出て休憩。もう夕方になっていた。
予定ではそろそろ帰る時間だが・・・ 子供達が一番楽しみにしていた地下の展示へ。
地下に行くと子供達の目が輝いていた。恐竜たちの展示。
私も何度来ても、この地下の展示はワクワクする。
もし願いが叶うなら、一度で良いからこの場所で恐竜達を見ながら布団を敷いて一緒に寝てみたい。(笑)
ティラノサウルスは凄く怖い。大迫力。
私の好きなのは、ゴツゴツした頭の「パキケファロサウルス」
いつ来てもここで止まって見てしまう。
20131104 恐竜

そしてもう一つ私が好きなのが地下2階の三葉虫の化石。
完全に自分の世界に入ってしまった・・・。子供達は何処に行った?
20131104 三葉虫


そして地下3階に移動。
この博物館で私が一番好きなのが「霧箱」
私はここで一日中霧箱を見ていてもきっと飽きないだろう。
ふわっ、ふわっと白い線が現れては消える。時々違う形が出てくる。
ただそれだけ。 だけど凄い事。
霧箱とは宇宙線が通過した時、飽和状態のアルコール蒸気が反応してふわっと白い雲の筋として見えるというもの。
地下3階だというのに、絶え間なく届いている宇宙線を見るとこんなにも降っているんだねって再認識する。

今日はここでおしまい。
外はもうすっかり真っ暗になっていた。
帰りの電車の中では子供達はぐっすりと・・・と思ったらまだ元気で外を眺めていた。
私は夢の中にいた。

初めて子供達を連れて行ったが、まだまだ一部の表面だけしか見ていない。
また今度子供達と一緒に来よう。 今度はリピーターズパスにしようかな。